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まちサポくさつ (公財)草津市コミュニティ事業団

団体インタビュー

防災×運動会=近所力 そして 近助力

志那町吉田自治会 スポーツ&防災フェスタin吉田

競うのは速さと正確さ

防災運動会  4人で「よ~いドン」。一人は水消火器で的を枠からはじき出し、3人は紙で応急コップを作って、水バケツから水を汲んでペットボトルを一杯にします。最後は4人で負傷者の応急措置を行い、みんなでゴール。「力を合わせて消火と救護!」の種目です。
もうひとつ「情報は正確に!」をご紹介。スタートで看板に記された物品を10人がメガホンをバトン代わりに伝言ゲーム。後ろに控える4人が簡易担架を作って、その上に伝言ゲームで伝えられた物品を載せてゴールまで帰ってきます。早さもさることながら情報伝達の正確さも得点に反映されるので気を抜けません。こんなユニークな種目を運動会に取り入れたのが志那町吉田自治会です。

さあ、あなたの出番です

志那吉田グランド  午前中は一般的な競技が続き、子どもたちや高齢者の歓声が吉田運動公園に響きます。昼食を挟み、午後にはお父さん、お母さんの腕の見せ所。先ほどの競技を中心としたミニ防災フェスタが始まる段取りとなります。そうそう、昼食にもこだわりがあります。町内の主婦が中心となり運営役員分の炊き出しを行ったり、組ごとにおにぎり・付け合せ・汁物だけで昼を済ませます。以前は組ごとに弁当を注文したりしていましたが、非常時の炊き出しを兼ねてメニューを統一しました。やはりこういう経験が“いざ”というときに役立ちます。習うより慣れろ、ですね。

防災×運動会

自治会館  この運動会はなんと平成10年から続いています。もちろんそれまでも運動会はあったのですが、種目が子どもや高齢者向きのものに偏り、中年・壮年層の参加が芳しくないのが悩みでした。それと防災の取り組みといえば、小型動力ポンプの点検・放水訓練・消火栓点検だけでした。そこで当時町会長だった本間道明さんの「防災×運動会」のユニークな発案で始まったのがこの運動会です。

 この運動会は消防署の協力が欠かせません。競技種目の内容やルール説明、ジャッジも若手の消防署員が行ってくれます。この他にもDIG訓練や救急訓練、起震車による地震体験など初回からずっとバックアップしてくれています。「プロの意見」を取り入れつつ、楽しみながら防災を学ぶためのプログラムづくりが今も行われています。

近所力は近助力

運動会イメージ図  志那町吉田は明治29年の台風による水害の苦い経験があります。そのため「地域の防災を考えなければ」との高い防災意識が住民の中に受け継がれている土地柄もあり「防災×運動会」のユニークな取組は自然と受け入れられました。その証拠に当日は7組に分かれた90戸ほとんどが参加し、組ごとに設けられたテントも満杯状態。
 企画や準備などこれまで尽力された自主防災隊の皆さんの姿は当日、そこにありません。町内のほとんど全戸が参加する運動会なので、火事場泥棒、いや運動会泥棒に備え町中の見廻りパトロールをしているとか。防災をしながら防犯も怠らない、いやはや脱帽です。

志那町吉田自治会
吉川康佳さんにインタビュー

取材・掲載

コミュニティくさつ106号 2015.9月
「“もしもの備え” ~やってみなけりゃ、わからない。~」より

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