団体インタビュー
飛び出し坊やは、飛び出さない。
「だろう」と「かもしれない」
飛び出し坊やにも個性
意識するとまちには色々なタイプの飛び出し坊やあることに気づきます。市販のものや手づくりのもの、男の子に女の子…。その中に、青いシャツと黄色いズボンの坊やを見かけたら、それはオムロン労働組合の作製のもの。裏に組合名が入っています。
この活動を始めたのが平成20年のこと。組合員だけでなく、その家族が楽しく作業をしながら、年間で3~4回に分け、計100体もの看板を作製しています。最初は型どりから始めていた工程も、さすがに時間がかかりすぎるので、今では色塗りと支柱の取り付け作業を組合員で行っています。といっても大変な作業には変わりありません。基本的な配色だけは決めていますが、顔は自由なので作製者の個性が表情に出てきて面白い。組合員は自分の作品がどの学区に設置されたかを知ることができるので、自分の看板を探すのを楽しみにする組合員もいるとか。毎年100体程度作製するので、もうすぐ1,000体もの飛び出し坊やが生まれることになります。
労働組合も、まちの一人
みんなでつくるまち
“住”という字の成り立ちは「人がその場所にとどまる」意味だそうです。生活や学びの場であれ、職場であれ、縁あって同じまちで過ごす人一人ひとりが、そのまちを思い、できることをちょっとずつ持ち寄ることで、まちは今よりも良くなる。まちはみんなでつくる。気づいた人から始める。子どもたちを見守るあの坊やたちに教えてもらった気分です。
飛び出し坊やはもちろん、飛び出さないけど、託した思いはどんどん広がります。
取材後記。影井さんは鳥取県の出身。滋賀にきて、飛び出し坊やの多さに首をかしげたけど、滋賀で誕生したことを知って「どおりで…」。
知らないと「?」、知れば「!」な話。
☆オムロン労働組合 草津市部 支部書記長 影井雅人さんにインタビュー