「今まで社会を支えてこられた年配の方々に、夢と希望、生きる力を届けたい」と、よもやま劇場は歌やマジックを披露し、市内の町内会・高齢者サロン・子ども会などに活動を届けています。

　平均年齢70歳を超えるメンバーが演技や歌唱力を磨き、歌あり、踊りありマジックありと90分間のプログラムを企画され、プロ顔負けの演技だけでなく、「あなたの近くの公民館を劇場に変えてみせます」と舞台セットを持ち込み、会館の和室だって音響・照明とレーザー光線で夢の空間に一変します。

　「104歳のばあちゃんを介護しながら企画・構成・演出・演技までやりきろうといつも努力しています。そんな私たちの生きざまをみていただきたい」と代表の馬渕さん。

　毎年、敬老会を始め出演続きのシーズンですが、今年はコロナ感染防止のため、地域の様々な催しが中止になっています。それでもなんとか高齢者に楽しみをと、30分間に演技をまとめたDVDを作成し、施設向けに無料で貸し出しを始められています。
「ちがうパターンのDVDも作成してこれから楽しんでもらうつもりです。よもやま劇場の活動はコロナに負けませんよ」と、社会の状況が変わってもよもやま劇場のバイタリティは満ちあふれています。
　交流機会が減ってしまった高齢者施設の日常に彩りを添えようとする活動。そのエネルギーと柔軟性に頭が下がります。

　何げないあいさつや会話が当たり前だった生活が一変した日々。少しずつ戻ってきているとはいえ、会館でご近所が集い笑い合える日が待ち遠しい秋ですね。