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98歳のおばあさんが5歳になると…「絵本に出てくるお菓子たち」

草津・栗東おやこ劇場

98歳のおばあさんが5歳になると…「絵本に出てくるお菓子たち」

 草津・栗東おやこ劇場は子どもたちが上質な舞台芸術に触れることで、親も子も共に育つ場を願ってつくられました。会費で運営をしながら、実際の舞台を見たりワークショップや創作劇をつくりながら、子どもたちの自主性・創造性を育むための活動をしています。

前回は絵本「だってだってのおばあさん」の人形劇を鑑賞しました。
猫と一緒に暮らす主人公のおばあさんは、なんと98歳。だから口癖は「だってわたしは98歳だもの」。いつもそう言い訳をするのです。そして99歳の誕生日。ローソクを買いに出かけた猫はうっかりとろうそくを川に落としてしまいます。仕方ないので手に残った5本のローソクをおばあさんの手づくりのケーキに立ててお祝いです。するとどうでしょう。おばあさんが5歳になったのです。5歳だから魚つりも川を飛び越えることもできます。もちろん口癖は「だってわたしは5歳だもの…」。

実はこのおばあさん、お菓子づくりが得意。絵本の中にもたくさんのお菓子が出てきます。「おばあさんがつくるお菓子はどんな匂いがするのだろう?どんな味なんだろう?」と実際にみんなで挑戦してみることにしました。今回のメニューは洋ナシのムース・デコミニカップケーキ・チョコバナナ・パンケーキ。調理室は甘い香りでいっぱい。
参加した子どもたちは作業を分担しながらテキパキと進め、何回もつまみ食い、いや味の確認をしています。絵本のパーティさながらの飾り付けもして完成。一生懸命につくったお菓子をみんなで味わい、子どもも大人も自然と笑顔が広がります。「こんなに手軽にできるのなら、また家でもつくってみよう」とは参加したお母さんの声。

みんなで楽しく味わい、片づけもしっかり済んだところで改めて「だってだってのおばあさん」の読み聞かせが始まります。自分たちで実際に料理したことで、おばあさんがお菓子をつくるシーンでは、さらに楽しさが実感でき今までよりも物語が深まります。「だってだってのおばあさん」と一緒に元気をいっぱいもらえた子どもたち。お菓子の味と忘れられない思い出を心に残す夏休みの一日でした。これかもどんどんチャレンジしてね。
(レポート:佐村木裕美)
【プロフィール】
 草津・栗東おやこ劇場
(URL) http://oyako.shiga-saku.net/

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