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まちサポくさつ (公財)草津市コミュニティ事業団

くさつ元気ルポ

国とコトバと文化を超えて

ええやんか!おうみ多文化交流フィスティバル

国とコトバと文化を超えて

 滋賀県の人口は約140万人。そのうち外国籍の人は何人だと思いますか?答えは26000人。人口の約1.87%(2010年末現在)となるこの数字は全国平均を上回っています。ここ草津には古くから外国人による歴史が残っています。たとえば穴村(常盤)の安羅神社。ここは新羅の王子をまつった神社で医術・製鉄・製陶の技術が伝えられています。このように現在の私たちの暮らしは外国人によってもたらされた文化・技術に大きく支えられてきました。

 日本には世界約80カ国から来日しているともいわれ、互いの文化を理解し、交流しようと毎年開かれている「ええやんか!おうみ多文化交流フェスティバル」は今年で8回目になります。

 会場のロクハ公園はさまざまな国のブースが並び、韓国・インド・ペルー・中国などの民族衣装を着る体験コーナーや各国の子どもたちが遊ぶコーナー・動物とのふれあいコーナーもあります。ステージではサンバ・フラダンス・サムルノリ・大道芸などそれぞれの国の踊りやパフォーマンスが繰り広げられ会場を沸かせています。ステージを取り巻くテントでは、ソーセージ・ナン・ケバブ・外国のビールやスウィーツ・・・できたての民族料理の香ばしい匂いやあまい匂いが食欲をそそります。手づくりの食べ物だけでなく、滋賀のアーティストの作品が並ぶ「滋賀がいいもん市」もブースで販売しています。「これはどうやってつくっているの?」と夢ある作家さんと会話を楽しみながら見て歩くことも普段にない時間です。目の前にある世界にひとつだけの作品は心をくすぐり思わず手にしたくなりますね。

なんと当日の参加は18000人。毎年、このイベントを楽しみにしている人も多く「サンバのリズムとドイツビールが楽しみ」と民族料理のブースをはしごしているとか。イベントのフィナーレは「ええやんか」のオリジナルダンスで芝生中央のステージをぐるりと囲み大きな輪になります。

 今年3月に起こった東日本大震災は人と人とのつながりの大切さ・絆をおしえてくれました。海外や在住外国人からもたくさんの支援の手を差し伸べてくれています。いざという時は国籍も民族も関係なく助け合う関係をつくるには、今日のようなお互いの国の文化の理解と交流が大切なんだと今さらながら感じた一日でした。(レポート:佐村木裕美)
【プロフィール】
 ええやんか!おうみ多文化交流フィスティバル
近江渡来人倶楽部
(URL) http://www1.odn.ne.jp/tryjing/04-tabunka/index.html

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