団体インタビュー
再三の決壊 中ノ井川のその後・・・
川端 宗樹さん
ここ草津は幸いにも地震や津波といった災害被害は少ないところです。でも災害はそれだけではありません。草津はこのように大雨による川の氾濫や堤防の決壊と常に向き合ってきたのです。
では今の中ノ井川はどうなっているのか。その後の中ノ井川や地元の努力を集町の川端宗樹さんに聞きながら実際に案内いただきました。
朝7時。今回のテーマのせいか、この日は折しも大型の台風6号が接近中で、不気味な雨雲と風の中で...
昭和9年室戸台風 山田小学校倒壊
馬場實さん 加藤みよさん
昭和9年に西日本を襲った室戸台風は瀬田川鉄橋で列車9両を倒すなど県内でも大きな被害を及ぼしました。ここ草津では山田小学校が一瞬で倒壊し、先生1人と17人の生徒の尊い命を奪う惨事となったのです。テレビはもちろん、ラジオすら全家庭に普及していない時代、天気予報も、いや「台風」という言葉すらなかった9月21日の朝のできごとでした。情報も予告もない中、「それ」は一瞬のできごとだったのです。
この惨事を...
お寺という「場」を共に創っていく
應典院 主幹 山口洋典さん
良覚寺と西方寺。これまでお寺と地域の関わりについてお聞きしました。どちらのお話からも見えてくるキーワードの一つに「開く」ということがあるようです。
今の社会は本当に複雑だし、これまで普通だと思われていた色々なつながりや「縁」も途切れがち。「無縁社会」とも言われるこんな時代だからこそ、お寺さんへの期待は高まりながらも、そのお寺さんとの「縁」ですら薄れつつあるのも気がかりなところです。このギ...
今の社会だからこそ、意識して「開けとく」
良覚寺(矢橋)住職 谷大輔さん
元々サラリーマンで結婚して住職になりました。若いころは、お寺に良い印象を持っていなかったですね。中身が見えず、何をしているのか分からない。お寺に行く機会だってない。私は昭和42年生まれですが、同世代の人たちが寺に抱く感情だと思います。
だから「寺に転職する」くらいの軽い感覚だったんですよ。
行けば、なんとかなる・・・ そんなお寺へ
西方寺(青地)住職 牧達玄さん
青地にある西方寺は浄土宗のお寺。この寺では100年も前から地蔵盆が開かれていましたが、「もっと子どもたちに楽しいことができれば…」と昨年から「地蔵祭」と名前を改め、流しそうめんに魚つかみ、絵本の読み聞かせから「親子で楽しむ箏コンサート」まで規模も内容も大きく変えて開催しました。
それでもここはお寺。このコンサートでは、西方寺に残るお地蔵さまにまつわる物語から創作された歌が披露されました。